叶ったこと

わたしには、中学生の頃からひそかに憧れていたことがあった。

わたしの実家の家族は、わたしをのぞいてみんなスキーが得意。毎年毎年、スキー仲間の団体で滑りに行って30年くらいになる。

遡ること昔々。わたしのスキー初体験は13歳。幼稚園時代からのお友達家族に誘われて、バスを貸し切った団体に混ぜてもらった。

おとなたちはお酒を飲んで滑らず、お兄さんお姉さんはコブコースへ、わたしたちは小学生の男の子に山の登り方とハの字のボーゲンと止まり方を教わって、低い位置で練習。リフトには乗らなかった。夜は宴会場で、スキーよりも大勢の前で初めてひとりで歌を歌ったことの方が記憶に残ってるくらい、、、スキーはほとんど印象に無い。

その後かあちゃんは、それではダメだと思ったのか別のお友達に相談。某会社のスキー部のひとたちが滑りに行っているそのチームへ、参加することになった。子どもからおとなまでそろったチーム「ドイテーズ」

かあちゃんや妹や叔母は毎年参加して習い、めきめき上達していった。

何度か「じゅんちゃんも行く?」と声をかけてくれたのに、部活があったりお友達と遊びたかったりで参加はしなかった。そうして毎年うまくなる家族とわたしの、スキーの腕前は開いていった。

うまくなった妹や叔母の横でへたっぴいなあたしがすべるのかあ、絶対笑われる、、とか、そんなことを気にして、ますます行くことをこばんだ。

そして数年後。

映画でスキーが流行ってスキー場が大混雑の頃、短大生のわたしは友達に誘われ、7年ぶりにスキーへ行った。大混雑の初心者コースをきゃあきゃあとボーゲンで滑って、ナンパだーなんだーと、完全にミーハーなノリであった。リフトには1回乗っただけだった。とんでもなくへたなまま、ただ遊びに出かけたようなものだった。

かあちゃんたちはいつもとても楽しそうに出かけて行く。それを、「あたしも連れてって」と言いたいのに「行ってらっしゃい」と言って、毎年送り出した。

帰ってきては、みんなが滑るビデオを毎年見せてもらった。最初のころおぼつかなかったかあちゃんはすいすい滑り、転んでた妹や叔母は別人のようにかっこよく滑るようになっていった。毎年のその「ドイテーズ」というチームでスキーに行く恒例行事が、とてもうらやましくて、ずっと憧れていた。スキー興味ないのお、、てな顔で。今のあたしなら、「いっしょに行きたいー!」とガンガン言えるけど、当時のあたしはなぜかなあ、どうしても言えなかった。

そんなあたしが数年前にお友達とスキーに行き、その後スノボを始めた。最近は同じメンバーで行き、そのメンバーで行くのが今年で3年目となった。ひそかに、毎年みんなで行くのが恒例になってて、とてもうれしい。冬が来るのがとても楽しみだ。

毎年かあちゃんたちがたのしそうにしてたのは、これだったんだなあ、、、と。やっと実感できた。それをかあちゃんに言ったら、うれしそうだった。

今年、あたしは自分のボードと、とうとうブーツも買った。おうちのリビングの角がその子達の居場所なのだけど、見るたびうれしい。先月ケガをしてしまい離脱してしまったけど、リハビリしてがんばって、体力もつけて、来年また行くのをとてもたのしみにしている。ひそかに、チームみたいだなあ(((o(*゚▽゚*)o)))と思っている。

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投稿者: usajun

浅草出身、同級生ユニットの片割れ。千束小学校出身。